再生可能エネルギーによる電力のみで運航し、久々子湖と水月湖を巡る電池推進遊覧船が発着する福井県美浜町レイクセンター(早瀬)が4月12日、開業した。オープニングセレモニーが開かれ、関係者らが三方五湖エリアの魅力向上に期待を寄せた。
遊覧船は同センターや船体の太陽光パネルなどを使い、再エネによる電力のみで動く全国初の取り組み。久々子湖から浦見川を抜け、水月湖を巡って戻る8・8キロを約50分で走る。当面は1隻で運航し、建造が遅れている2隻目は8月末の完成を目指している。
セレモニーには戸嶋秀樹美浜町長や西川聡県交流文化部長、渡辺英朗若狭町長ら約60人が出席した。戸嶋町長は「三方五湖の環境に即した静粛性の高い快適な船になっている」とあいさつ。野鳥をモチーフにした船のイメージキャラクターも発表されたほか、セレモニー後は関係者が試乗し、景色や乗り心地を体感した。
同センターはレンタサイクルステーションやカフェも併設。5月上旬からはスマートフォンで運転でき、小回りがきく4人乗りの小型電池推進船にも乗ることができる。
営業時間は午前9時~午後5時で水曜定休。遊覧船は定員27人で、午前9時半、同10時45分、午後1時、同2時15分、同3時半出航の計5便ある。天候などにより欠航や時間変更になる場合がある。料金は中学生以上1980円(税込み)、小学生990円(同)、未就学児無料。問い合わせは同センター=電話0770(47)5960。
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