福井県小浜市遠敷のJA福井県直売所「若狭ふれあい市場」の移転新築が完了し4月12日にオープンした。売り場面積が従来の約2倍に拡大し、6次化加工や荷受け、選別を行うための新たな設備を設け、県内直売所との相互流通、関西方面への出荷強化を目指す。
小浜支店(旧若狭基幹支店)前にあった以前の店舗を、敷地内東側の駐車場の一画に移した。木造平屋建て、延べ床面積は約3倍の688平方メートル、売り場面積は384平方メートルに広がった。工事は昨年8月から進められ、総事業費は約2億7千万円。
新直売所には農産物選別所が設けられ、嶺南と嶺北の直売所をつなぐ拠点の一つとして、若狭地域の農産物を集荷して輸送し、嶺北からの荷受け、販売を行う。アクセスの良さを生かし大阪府のアンテナショップへの出荷を増やすほか、今後県内の道の駅との販売ルート整備も計画している。
新設された加工場では、地元農産物を使った弁当や総菜、菓子を製造販売し集客力向上を図る。新直売所の初年度売り上げ目標は、以前の店舗の約2倍となる2億5千万円。
この日は関係者約40人が出席し神事と竣工(しゅんこう)式が行われた。オープン前には長蛇の列ができ、多くの買い物客が押し寄せた。
新直売所は午前9時~午後6時。4月中は無休、5月以降は火曜定休。