安全祈願祭を終え遊覧船前で記念撮影する関係者=15日、小浜市川崎1丁目

 福井県小浜市の内外海半島にある景勝地「蘇洞門(そとも)」を巡る遊覧船の安全と盛況を祈願する「蘇洞門開き」が4月15日、同市川崎1丁目の若狭フィッシャーマンズ・ワーフで行われた。関係者らはコロナ禍で厳しかった観光の盛り返しを期待。本格的な観光シーズン入りを祝った。

 蘇洞門は断崖「大門(おおもん)・小門(こもん)」と呼ばれる洞門や断崖などが約6キロ続く国の名勝。

 この日は強風の影響で遊覧船は全便欠航となり、式典は乗船場近くの施設で関係者ら約20人が出席し開かれた。遊覧船を運航する「そともめぐり」の溝口裕之社長は「コロナ禍で3年間厳しかったが、ゴールデンウイークでいつものにぎわいが復活できるよう精いっぱいもてなしたい」とあいさつ。安全祈願祭で松崎晃治市長らが安全な航行を願い玉ぐしをささげた。

 蘇洞門巡りは昨年度、約1万7千人が景観を楽しみ、本年度は約2倍近い3万人を目標にしている。遊覧船は11月末まで1日5便を運行する。中学生以上2200円、小学生1100円。

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