福井県産養殖トラウトサーモン「ふくいサーモン」の水揚げと出荷が4月17日、おおい町と小浜市で本格的に始まった。同市では丸々と太った4キロサイズの姿もみられた。県内出荷量は過去最高の約9万7千匹、195トンを見込んでいる。
養殖はおおい町大島、小浜市西小川、美浜町丹生で行っている。県内外の育成施設で稚魚を育て、昨年12月から3市町で海面養殖に取り組んでいる。
小浜市では地元漁師らでつくる「市トラウトサーモン養殖振興協業体」が養殖を手掛け、宇久漁港から沖合約1キロにある養殖いけすで約3千匹を育てている。
協業体メンバーがクレーンで養殖いけすからサーモン約200匹を船に移し水揚げした。体長50センチほどのサーモンを作業台に載せて生け締めし、氷水の入った容器に入れていった。冬場の少雪で海水温の低下があまりなく、餌の食いつきが良かったため「丸々と太り脂の乗りも良い。(小浜では)過去最高の大きさかも」と浦会長は笑顔で話していた。
この日はおおい町でも約3千匹、4トンが水揚げされ、美浜町では20、21日に水揚げを予定している。県内の水揚げは5月末まで続き、18日から県内外のスーパーや鮮魚店で販売する。
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