第20回統一地方選は4月16日、福井県庁所在地5市を含む88市長選と294市議選などが告示され、後半戦の幕が開けた。福井県内では敦賀市長選で、ともに無所属新人で元市議の米澤光治氏と前市議の前川和治氏の2人が立候補し、一騎打ちの戦いに突入した。小浜市議選は定数17に対し17人が届け出て、無投票当選が決まった。福井、敦賀の2市議選は選挙戦に入った。投開票は18日告示の池田、おおい、高浜の3町議選とともに23日に行われる。
敦賀市長選は現職の渕上隆信市長の勇退により、2015年以来の新人同士による選挙戦となった。来春の北陸新幹線敦賀開業を見据えたまちづくりや、政府の原発最大限活用方針を踏まえた立地自治体のあり方など、転換期のかじ取り役を決める戦いとなる。同市長選が一騎打ちとなるのは3回連続。
米澤候補は同市呉竹町2丁目の選挙事務所で出陣式に臨んだ。北陸新幹線敦賀開業や敦賀港整備、政府の原子力の最大限活用方針などを生かし「敦賀だからこそできることで企業誘致や観光振興を進める」と強調。産業振興やUターン促進、安全で楽しく暮らせるまちづくりなど「好循環を回し、転換期の敦賀を新しいステージへ押し上げる。市民の皆さんと駆け上がっていきたい」と訴えた。
前川候補は同市木崎の選挙事務所前で第一声。全国1位の子育て支援を実施し「敦賀を離れた若者が結婚や子育てを契機に戻りたい、帰りたいと思うまち、おじいちゃん、おばあちゃんが孫に囲まれて暮らせるまちにしたい」と熱く語った。北陸新幹線敦賀開業後のJR敦賀駅での乗り換え客数の試算を示し「年間1千万人近くの方にもう1食、もう1泊してもらえる敦賀にする」と述べた。
投票は23日午前7時から午後8時まで市内28カ所(西浦小、立石ふれあい会館、白木公民館は同7時まで)で行われ、同9時から開票される。15日現在の選挙人名簿登録者数は男性2万6021人、女性2万6908人の計5万2929人。
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