福井県高浜町塩土のシーフードマーケット「UMIKARA(うみから)」は東京・京橋の和食店「京橋おばんざい醸(じょう)」の料理レシピを使い、同町で水揚げされたサワラなど4種類の切り身を使用した西京漬けを開発し4月4日、町役場でお披露目した。和食店が得意とする塩こうじの調理法で、しっとりとした食感に仕上げた。6月から大手通販サイトで販売し、全国にPRする。
東京と高浜に拠点を置く企画・販売商社「Hanbit(ハンビット)」が、高浜の海の幸の魅力を全国に広めたいうみからと、おばんざい料理を提供する店の味をPRしたい和食店を結び付けた。
「若狭の漬け魚 西京漬け」と名付けた新商品は、カレイや通年で取れるサワラやレンコダイ、シイラの4種類の切り身を使った。白みそや塩こうじを合わせたソースに漬け込み仕上げている。
開発は「うみから」の依頼を受けて、地域商社「まちから」が運営する「はもと加工販売所」が担当した。名里裕介社長は「和食店からアドバイスを受け魚種によってこうじの割合を変えている」とこだわりを明かした。
販売価格は冷凍3パック(6切れ240グラム)が6260円(送料込み)を予定している。大手通販サイトでの販売が中心で、今後はうみからでの販売も検討していく。
お披露目には野瀬豊町長や名里社長、ハンビットの本田雅一社長らが出席し、レンコダイの西京漬けを試食した。本田社長は「うみからと京橋おばんざい醸の双方の魅力を生かした新商品を全国の消費者にアピールしたい」と話した。
このほか、高浜町の魅力を全国へPRする「町アンバサダー」の法人第1号にハンビットを認定した。
(※福井新聞社提供。無断転載を禁止します。記事に関するお問い合わせは福井新聞社へ。)