棒振りと大太鼓を奉納する若狭町瓜生の住民=2日、若狭町瓜生の天満神社

 福井県若狭町瓜生の天満神社の本殿改築100周年記念例祭が宵宮の4月1日と本日(ほんび)の2日、同神社で営まれた。同町瓜生、関の両区民が大太鼓や棒振りを奉納し、地区の五穀豊穣(ほうじょう)などを願った。

 奉納は本殿を改築した1923年から隔年で行っている。2日は瓜生区では黄色の着物を着た子どもから大人まで約50人が坂本重治郎区長宅に集合。先端にサルの人形がついた傘鉾(かさぼこ)を先頭に、大太鼓を鳴らしながら同神社に向かった。

 同神社に着くと、約250人の見物客の前で、太鼓を力強く鳴らし、2人が豪快に棒を打ち合わす棒振りを披露した。

 入れ替わりで天神人形を先頭に関区の約25人が同神社に入り、棒振りなどを奉納した。このほか、恐竜やピエロなどに仮装した「チャリ」と呼ばれる人たちも加わり、見物客を楽しませた。

 同神社筆頭総代は「100周年例祭で地区のみんなが楽しんでいるのを見て、これからも地区の伝統や神事を守っていこうと強く感じた」と話した。

 また100年前の奉納の際に撮った貴重な写真や修復工事の記録が書かれた棟札などを3日まで、社務所で展示している。
 

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