新たに5種類が加わった美浜町の「文化遺産カード」=町歴史文化館

 福井県美浜町は、町内の遺跡や文化財などを紹介する「文化遺産カード」に新たに5種類を加え、3月29日から配布を始めた。それぞれの文化遺産に関連する資料や場所をスマートフォンなどで撮影し、町歴史文化館などで提示するともらえる。

 カードはNPO法人「古代邇波の里・文化遺産ネットワーク」(愛知県)が2010年度から自治体などと連携し発行している。同館は、より多くの人に歴史に興味を持ってもらおうと16年度に県内で初めて配布を開始。これまでに8千枚以上を配った。今回の追加で全43種類となった。

 加わったのは、日本地図を作り上げた伊能忠敬の測量隊が若狭入りする際に、小浜藩が領内各地に作らせた地図「新庄村絵図」や、越前朝倉軍が国吉城攻めのために築いた「中山の付城」など。「ソッソ祭り」とも呼ばれ、王の舞や獅子舞などが奉納される「織田神社例大祭」もある。

 撮らなければいけない写真やカード配布場所は文化遺産の種類により異なり、町歴史文化館や若狭国吉城歴史資料館、町エネルギー環境教育体験館きいぱすなどに置いてあるチラシで紹介している。問い合わせは町歴史文化館=電話0770(32)0027。

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