• 闇夜に降り注ぐように花を咲かせるしだれ桜=27日、小浜市中井の妙祐寺
  • 闇夜に降り注ぐように花を咲かせるしだれ桜=27日、小浜市中井の妙祐寺
  • 訪れた人たちに降り注ぐように花を咲かせるしだれ桜=27日、小浜市中井の妙祐寺
闇夜に降り注ぐように花を咲かせるしだれ桜=27日、小浜市中井の妙祐寺

 福井県小浜市中井の妙祐寺で、市指定天然記念物のしだれ桜が見頃となっている。夜間はライトアップされ、暗闇に浮かび上がる花が見物に訪れる人たちに降り注ぐような幻想的な光景を味わえる。

 しだれ桜は高さ17メートル、枝は東西に16メートル、南北に13メートル広がる。140年ほど前に檀家の1人が日蓮宗総本山の見延山久遠寺(山梨県)に参詣し、苗木を譲り受け植えたと伝わる。

 地面に向かって垂れる枝の先まで流れるように、薄ピンクに色づいた花が咲き誇る姿は圧巻。近づくと桜に包まれるような感覚になる。毎日午後6時半~同9時半にライトアップされ、27日夜も家族連れらが写真撮影を楽しんでいた。娘2人を連れ一家で訪れた市民は「昼より淡い色に見えてまた違う雰囲気。何回見てもきれい」と話した。

 松浦知英住職によると、例年より1週間以上早く見頃となり、今週中には終わる見込み。

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