福井県小浜市宇久沖の定置網に重さ200キロ前後のクロマグロ4匹が入り3日、同市川崎3丁目の小浜漁港に水揚げされた。200キロ級の大物が同時に複数入ることは珍しく、漁師らは「ごっついなあ」「これはすごいわ」と驚いていた。
4匹のうち最も大きいものは体長約2・5メートル、重さ215キロ。迫力ある姿に漁師や仲買人から笑みがこぼれ、スマートフォンで撮影する人もいた。あまりの大きさに保管場所がなく、計量し入札までの間は、鮮度を落とさないよう氷が入った漁船の水槽に戻された。市内の卸販売業者が全て落札した。
県漁連小浜支所の加藤祐二支所長は「昔に比べて(クロマグロが)取れやすくなっているが、このサイズが一度に何匹も入るのはなかなかない」。宇久定置網の浦谷俊晴社長(54)は「自分の網で200キロ超えは初めて。漁師冥利(みょうり)に尽きる」と喜んでいた。
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