福井県おおい町成海の複合商業施設「SEE SEA PARK(シーシーパーク)」に、気候に合わせてLEDを変化させ建物をライティングする新たな照明が導入され、3月22日お披露目された。イベントに合わせた演出もでき、年間を通し、斬新な外観の建築を新たな装いで夜間彩る。
東京のクリエイター集団「コネル」が同施設運営会社の依頼を受け、昨夏からライトの演出方法の企画やプログラミングなどを進めてきた。
「WEATHER TWIN(ウェザーツイン)」と名付けられたライティングは、ブロック状のガラスを積み上げた特徴的な建物の屋根部分に40個のLEDライトを設置した。その日の町内の天気や気温、風速などの気象データを基に、さまざまな光で自動的に演出されるのが特徴。気温が高いほど暖色に近づき、悪天気のときは光の明滅が早くなったりなど、ユニークな仕掛けになっている。手動で演出を変えることも可能で、季節の変化が感じられる「桜モード」や「クリスマスモード」、同町の夏の一大イベントを表現した「大火勢(おおがせ)モード」などがある。
監修した同社の宮田大さん(37)は「年間を通して違った光の表情を見せてくる。ぜひ楽しんでほしい」と話している。
25日午後5時から一般向けのお披露目を兼ねたイベントを開く。点灯時間は日没から午後10時半まで、休館日の水曜日は点灯しない。問い合わせはシーシーパーク=電話0770(77)4489。
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