福井県敦賀市みなとつるが山車会館はこのほど、北陸新幹線敦賀開業に向けた魅力向上事業の一環で、イベントなどで配布するPR用の山車全6基のペーパークラフトを作った。同館の正面外壁には、山車が巡行する様子を写した大迫力の写真看板を設置した。
ペーパークラフトは展開図を来館者に配るほか、市内の催し、県外での宣伝活動などでも配布する。5基はいずれも高さ22センチ、幅7センチ、奥行き17センチ。1基は高さ20センチ、幅6センチ、奥行き14センチ。A3判二つ折りで、切ったり折ったりのり付けしたりして完成させる。6基それぞれの特徴をとらえ、胴幕や水引幕の絵柄まで再現している。
各基5千枚ずつ作った。堂田英治館長は「少し細かい作業も必要なので、お子さんは親と一緒に楽しみながら作ってほしい」と期待を込める。
看板は、訪れる人に一目で山車会館と分かるようにと設置した。縦6メートル、横4メートルで、敦賀まつりで気比神宮の大鳥居の前を山車が巡行する場面が写っている。黒や白、青の法被を着た大勢の引き手が祭りの熱気を伝えている。
会館周辺には山車の写真などでデザインされたのぼり旗も設置している。奥本律子学芸員は「通った人が祭りを感じてわくわくしてもらえれば」と期待している。
館内でフリーWi―Fi(ワイファイ)も利用できるようにし、堂田館長は「インバウンドを含めた来館者の利便性向上につながれば」と話していた。
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