
福井県美浜町日向で1月18日、1年の海の安全と豊漁を祈る「水中綱引き」(国選択無形民俗文化財)が行われた。気合を入れる大声とともに19人の男たちが冷たい運河に飛び込み、大綱と格闘した。橋の上や両岸は、400年近く続くとされる年始めの行事を見届けようと多くの見物客であふれ、町は熱く盛り上がった。
「よいやっさー、やーさのどっこい」。午前6時、近くの稲荷神社で男衆が独特な声を出し綱引きの縄を編み始めた。3時間ほどかけて長さ約40メートルの大綱が完成した。
午後2時過ぎ、舞台となる日向橋周辺には色鮮やかな大漁旗がはためく。橋からダイブした男衆は東西両岸に分かれ、力を合わせて10分ほどで綱を引きちぎった。最後は再び稲荷神社を参拝した。
参加者は「何度やっても終わった後は最高の気分になる」と晴れやかに話した。岸の上から見守った日向区長は「無事に終わってほっとした。地域の伝統として絶やすことなく、受け継がれていってほしい」と願った。
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