今季初めて寒ブリの水揚げ数が千匹を超え活気づく日向漁港=7日、美浜町日向

 福井県美浜町の日向漁港で1月7日、今季不漁が続いていた寒ブリが約1400匹水揚げされた。これまで1日で数匹や数百匹しか捕れない日が続き、不安を募らせていた日向定置網漁業組合の漁師たちだったが、今季初の千匹超えの漁獲数を受け、大漁シーズンの到来に期待が膨らんだ。

 美浜町日向は県内有数の寒ブリの産地。同組合によると、1978年の組合発足以降で最多の水揚げ量約5万2千匹を記録した一昨季や、最多記録を更新し約5万3千匹だった昨季を除き例年、1日の水揚げ量が千匹を超えると大漁とされるという。

 今季は、福井県のほか一大産地の富山県氷見市でも不漁が続き、漁業関係者らは「ブリが好む暖かい海域が日本海北部で広がり、大きな群れがまだ南下していないのではないか」と推測していた。

 日向漁港ではこの日、体長1メートル、重さ10キロを中心に、17キロ以上の大物もかかった。漁港では、「8!」「9!」「12!」などと重さのキロ数を知らせる威勢のよいかけ声が響き渡り、仕分け作業をする漁師たちで活気づいた。

 同組合の組合長は年末から増加傾向にある漁獲量に「年末年始の寒波で日本海の水温が下がったため、ブリが福井県沖までやってきたのではないか」と分析。「待ち焦がれた大漁。この調子で漁獲量が増えて、今季も多くの人の下に日向の寒ブリを届けられれば」と話していた。

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