
年明け初めてのラーメンを食べようと、福井県敦賀駅周辺の商店街アーケードに出店する名物「屋台ラーメン」に多くの人が訪れている。1月5日夜は、白銀町のアル・プラザ敦賀前に出店する老舗「おかや」に市民や観光客が来店し、湯気の立つラーメンをじっくりと味わっていた。
敦賀の屋台ラーメンの歴史は50年以上前、敦賀駅前付近に現れた「流しの屋台」にさかのぼる。列車の乗客や旧国鉄の職員らでにぎわい、国道8号沿いには十数店の屋台が並んだ。現在は、4店舗ほどに減少したものの、駅前商店街や本町商店街には夜になると屋台が出店し、県外からもラーメン目当ての客が訪れている。
おかやは、豚がらと鶏がら半々の伝統のスープと、敦賀ラーメン“王道”の縮れ麺が特徴。この日は、アーケード街にともる屋台の明かりに誘われるように多くの家族連れらが来店し、ひたすらに麺をすすっていた。岐阜県から来た20代カップルは「敦賀の屋台ラーメンは初めて食べた。寒い中で食べると熱いスープが身に染みてとてもおいしい」と満足げだった。
おかやを父と営む岡田さんは「多くの人に親しまれた昔ながらの屋台ラーメンの文化をこの先もずっと残していきたい」と話していた。
求む 魅力発信 協力隊 市プロジェクトの牽引役
敦賀市は、敦賀ラーメンの魅力を発信する地域おこし協力隊員を募っている。敦賀を代表する食文化を「核」に地域を盛り上げるプロジェクトの“牽引(けんいん)役”を担う。
北陸新幹線開業後の持続的なにぎわい創出を図るため市が策定したアクションプログラムで「ラーメン街道の復活」は商店街活性化の事業の一つに位置付けられている。
募集は1人で、市の第三セクター港都つるが観光協会に配属される。主な活動内容は、SNSを活用した敦賀ラーメンの魅力発信、キャラクター作成など広報戦略の立案・実行、新規出店に向けた調査や後継者育成プログラムの企画などとしている。
市内の本町商店街を南北に走る国道8号沿いには、ほぼ毎日夜になるとラーメン屋台が出て、県外からも客が訪れるなど名所の一つとなっている。全盛期には屋台が15台ほど並んでいたが、近年は担い手の後継者不足や物価高の影響などで数店舗に減っている。
問い合わせは市まちづくり推進課=電話0770(22)8137。
(※福井新聞社提供。無断転載を禁止します。記事に関するお問い合わせは福井新聞社へ。)

























