大型漁船のクレーンに吊り下げられた映画のスクリーン=8月、高浜町事代

 映画上映イベント「にほん海シアター」が10月4日、福井県高浜町事代の高浜漁港で開かれる。今年5回目を迎える同イベントでは初の試みとして、海に浮かぶ漁船につり上げたスクリーンで映画を楽しんでもらう。企画した漁師の遠藤さんは「前代未聞の船上のスクリーンで映画観賞を」と話す。

 同イベントは同町の地域商社「まちから」と、まちづくりグループ「高濱明日研究所」の共催。これまで同町の城山公園や海岸などで開催してきた。同商社社員で同研究所メンバーの遠藤さんが高浜の漁師町の雰囲気を感じながら映画を見てもらおうと、昨年から高浜漁港周辺を会場にしている。

 今回は縦3メートル、横5メートルのスクリーンを同漁港に停泊させた大型漁船「第八高振丸」に設置する。定置網を引き揚げる船上のクレーンでスクリーンをつり上げ、観客に漁港岸壁周辺から映画を観賞してもらう。

 上映会は午後6時15分から。擬人化された犬とロボットの友情を描き、子どもから大人まで楽しめる長編アニメーション映画「ロボット・ドリームズ」と、3本の短編映画を上映する。6月に町内で行われた「高浜七年祭」の映像も流す。

 これに先立ち正午から音楽ライブイベント「USFES(アスフェス)」を開催。県外5組の音楽アーティストが民俗音楽などを演奏する。また、タコスなど約30店の飲食ブースも設けられる。

 午前11時~午後10時。入場無料。問い合わせはインスタグラム(nihonkai_theater)から。

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