
女子高生4人が美しく舞った「浦安の舞」=28日、小浜市下田の加茂神社
福井県小浜市下田の加茂神社の例祭が9月28日、同市中名田地区で営まれた。地元住民による軽やかな神楽や女子高生による舞が披露され、まちを活気づけた。
祭りは上田、下田、和多田の3区が毎年交代で出番を務め、それぞれが担当する神楽や大太鼓の出し物を披露している。
今年は神楽を担当する下田区の出番。区内の寺社を巡った後、同神社境内で笛や太鼓の音色を奉納した。同神社への道中は、みこしや太鼓を載せた船型の山車(だし)を伴った行列が観衆の目を引いた。住民が扮(ふん)する鬼「やせ」やてんぐ、ひょっとこなどが行列をにぎやかした。下田中年会の会長は「新型コロナの関係で6年ぶりの披露だったが盛大にできた」と話していた。
境内では地元の女子高生が「浦安の舞」を披露した。午前と午後の2回あり、4人の舞姫が厳かな雰囲気の中、扇や鈴を手にあでやかに舞った。若狭高3年の生徒は「踊りは最後になるので、楽しみたいと思った。あまり緊張はせず、稽古の成果を出せた」と笑顔だった。
同神社の創建年代は不明だが、この地を訪れた征夷大将軍・坂上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)が神殿を創建したとのいわれがある。
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