折り鶴をつくる外国人客=24日、敦賀市の気比神宮

 英国船籍の大型クルーズ客船ダイヤモンド・プリンセスが9月24日、敦賀市の敦賀港に寄港した。外国人客らが気比神宮や神楽商店街などに繰り出し、地元の歓迎を受けながら敦賀の歴史や日本文化を堪能した。

 同クルーズ客船の敦賀港寄港は7月以来で通算8回目。今回は横浜港発着10日間の旅で、乗客2700人のうち半数は外国人となった。オーストラリア人や米国人、カナダ人が多かった。

 客船は午前9時に敦賀港鞠山南岸壁に着岸し、敦賀気比高生や黒河保育園の園児らの歓迎を受けた。手作りのパンフレットを手に出迎えた同高2年の生徒は「いろんな場所を訪れて敦賀の魅力を知ってほしい」と期待した。

 気比神宮では雅楽と演舞が披露されたほか、和紙を使った折り紙などの体験ブースが設けられた。折り鶴を作ったオーストラリアのチェインバーズさん一家は「教えてもらってスムーズにできた。気比神宮は景色がきれいで、平和的なイメージ。地元のいろんな人と話せて楽しかった」と満足げだった。ボランティアの女性は「折り鶴の美しさが好評だった。敦賀に来て良かったと思ってもらえるよう、笑顔を心がけた」と話した。

 神楽商店街の書道体験ブースもにぎわった。多くの外国人が「平和」や「気比」「幸運」としたため、日本の思い出にと持ち帰っていた。敦賀駅前では鏡開きの体験などもあった。

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