
栗木谷の池に広く繁茂している水生植物トチカガミ=26日、敦賀市樫曲の中池見湿地
トチカガミの拡大写真
栗木谷の池に広く繁茂している水生植物トチカガミ=26日、敦賀市樫曲の中池見湿地
国際的に重要な湿地としてラムサール条約に登録されている福井県敦賀市樫曲の中池見湿地で、県域絶滅危惧Ⅰ種に指定されている水性植物「トチカガミ」が見頃を迎えている。白いかれんな花が訪れた人の目を楽しませている。
トチカガミは条件付き特定外来生物「アメリカザリガニ」による食害で、同湿地では2001年に野生絶滅した。昨年、管理されていた株を、ビジターセンター北側の「栗木谷の池」に移植。NPO法人「中池見ねっと」や保全活動サポーターらのアメリカザリガニ捕獲活動によって、今年は池の広範囲で繁茂している。来月初旬ごろまでが見頃という。
同法人の事務局長は「活動の成果が出ている。トチカガミが見られる場所を、少しずつ増やしたい」と話す。
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