長嶋さんの思い出のグッズを展示した小林社長(左)と妻眞理子さん=19日、敦賀市神楽町1丁目のスポーツコバヤシ

 福井県敦賀市神楽町1丁目のスポーツ用品店「スポーツコバヤシ」で、6月3日に死去した長嶋茂雄さんの追悼展が開かれている。同社社長の小林さんが小学生のころに贈られたという本人の直筆サイン入り写真のコピーなど自慢の品が約10点並ぶ。

 小林さんは小学生のころから「好機で必ず一本打ってくれる」長嶋さんの大ファンで、テレビにかじりついてプレーを見ていたという。若いころに仲間とつくった軟式野球チームでは長嶋さんと同じ三塁を守り、店の営業車のナンバープレートには、長嶋さんの代名詞である背番号の「3」を四つ並べる徹底ぶり。

 東京に住んでいた祖母が長嶋さんの知人と知り合いだったことから、名前を書かれた直筆サイン入りの写真をもらうことができた。感激し、60年以上大切に保管しており、今回はコピーを展示した。

 長嶋さんが亡くなった日は一日中、涙が止まらず、それを見た妻に長年集めたグッズを店に飾ることを勧められた。「みんなに長嶋さんを忘れてほしくない。若い世代にもすごい人がいたことを知ってもらえたら」と追悼展を企画した。

 商店街の店舗のショーケースには、打席でバットを構える長嶋さんの写真などが飾られている。「野球というスポーツは人生そのものだ」と書かれた直筆色紙のコピーも並ぶ。展示は当面続ける予定で「70~80代の世代には憧れの人。懐かしいグッズをたくさん置いているので見に来てほしい」と呼びかけている。

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