伝統野菜「山内かぶら」を使ったポタージュ=2日、若狭町熊川

 福井県若狭町の熊川宿で古民家宿運営などを手掛ける「デキタ」はこのほど、同町山内の伝統野菜「山内かぶら」を使ったポタージュを開発し、販売を始めた。同野菜のほのかな辛みと爽やかな風味を楽しめる。

 山内かぶらは味の濃さが特長の白カブの一種で、国が地域の特産物などをブランドとして保護する「地理的表示保護制度(GI)」に登録されている。デキタはこれまでも若狭地方の食材を使った商品開発に取り組んでおり、山内かぶらを使用するのは「和食に合う粒マスタード」に続き2度目。

 ポタージュは、すりおろしの他に一口大カットの山内かぶらを使用し、ぎっしりとした肉質を感じられるようにした。塩やコンソメでシンプルな味付けにし、素材の味を引き立てている。湯煎して食べられる。

 粒マスタードは2022年9月に販売を始め、今夏、累計販売本数が5千本に達したという。デキタの山川さんは「私たちの商品を通じ、食材の魅力が多くの人に伝わっていけば」と期待していた。

 ポタージュは200グラム入りで810円(税込み)。デキタが運営するECサイト「八百熊川STORE」や美浜、若狭両町、小浜市の道の駅などで販売している。問い合わせはデキタ=電話0770(62)1777。

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