三方五湖エリアでの移動手段やアクティビティの多様化を図り、周遊観光をより魅力的なものにしようと、福井県美浜町レイクセンターで電動キックボードのレンタルが試験実施されている。センターの担当者は「湖岸を走って楽しめる新たなアイテムとして期待している」と力を込める。12月28日まで。

 来年3月の北陸新幹線敦賀開業に向け、需要や利便性、安全性を確認し、持続的に行えるかを検証する。指定管理者の三方五湖DMOが町から業務を受託して行っている。

 計3台を用意した。おすすめコースとして距離、景色の異なる5種類も提案している。海水湖である日向湖と汽水湖である久々子湖の両方を楽しめたり、若狭湾の景色を存分に味わえたりするコースがある。

 今年7月に改正道交法が施行。最高速度が時速20キロ以下などの基準を満たす電動キックボードは新たに「特定小型原動機付自転車」と分類され、運転免許は不要となったが、今回の3台は最高速度が時速30キロのため運転免許が必要。ヘルメットは用意している。利用者からは「風を切って走れるので気持ちいい」という声が多いという。同DMO最高執行責任者は「レインボーラインの山頂公園で上から、電池推進遊覧船で湖面から、キックボードで湖岸から三方五湖を楽しんで」と勧めている。

 利用できるのは午前10時~午後3時(水曜定休)で、料金は1時間500円。予約、問い合わせは同センター=電話0770(47)5960。

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