ハウスの中で天日干しされる福井県特産の福井梅=2日、若狭町横渡(山崎彩撮影)

 今年収穫した県特産品「福井梅」の天日干し作業が、福井県若狭町の梅加工会社で行われている。甘酸っぱい香りで満たされたビニールハウス内で、夏の日差しを浴びてほんのりと赤く色づいたウメがずらりと並んでいる。

 梅製品の製造・販売を手掛ける福梅(本社同町倉見)では8月2日、従業員6人が作業。塩漬けし2日前から干していた4・5トン分の「紅映」を次々と裏返していった。乾燥具合を見ながらさらに1~2日間干し、シソ漬けやはちみつ漬けなどを経て梅干しが出来上がる。

 天日干しは殺菌のほか、うまみ成分のアミノ酸が凝縮され風味を豊かにする効果があるという。同社第2工場長は「暑い日が続くが、梅干しを食べて熱中症対策に役立ててほしい」と話していた。

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