• スマホの映像を手掛かりに仕掛けがある部屋を進む子どもたち=30日、高浜町塩土
  • スマホの映像を手掛かりに仕掛けがある部屋を進む子どもたち=30日、高浜町塩土
スマホの映像を手掛かりに仕掛けがある部屋を進む子どもたち=30日、高浜町塩土

 福井県高浜町塩土の町漁村文化伝承館で8月3日から、お化け屋敷「人を喰(く)う家」が始まる。地元のホラー小説作家が一棟丸ごと怖さをプロデュース。スマートフォン(タブレット)を使った現実と映像を組み合わせた新感覚の恐怖体験が味わえる。

 高浜まちづくりネットワークが昨年に続き企画した。ホラー小説「カラダ探し」などを発表している同町の作家、ウェルザードさんが監修し、約1カ月かけ会場設営の準備を進めてきた。昨年は13日間で約2千人が来場する盛況ぶりで新たな仕掛けを投入している。

 ストーリーは女性が亡くなったと言われる海沿いの家をユーチューバーが撮影に訪れ失踪。来館者はその廃虚を訪れ、ユーチューバーが現場に残した映像を基に謎を解明するという設定。

 今回、スマホを活用した「没入型お化け屋敷」をテーマにしている。各部屋にあるQRコードを読み取り、スマホに映し出されたもう一つの部屋の映像を動かしながら隠された文字を探して進んでいく。不気味な照明の古めかしい部屋には、さまざまな仕掛けが用意され、現実と映像の相乗効果が怖さを増幅させる。7月30日には地元中学生が招かれ一足早く恐怖を体験。スマホを手に屋敷を進み、悲鳴を上げながら謎解きを楽しんでいた。

 ウェルザードさんは「完成度は昨年よりも上がっている。映像とリアル(現実)が融合したお化け屋敷を楽しんでほしい」と話している。

 15日まで。午後3時から同8時(最終受け付けは同7時半)。所要時間は約15分。料金は800円(未就学児は無料)。スマホかタブレットを持参する。ない場合は施設で貸し出しも行う。問い合わせは同ネットワーク=電話0770(72)2740。

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