福井県おおい町のイベント「若狭おおいのスーパー大火勢(おおがせ)」(福井新聞社後援)は、昨年と同様、真夏の開催から約1カ月ずらした9月9日に、同町成海のうみんぴあ大飯エリアで開催する。たいまつ行列を5年ぶりに復活させるほか、会場での飲食販売など規模を拡大させる。実行委の委員長は「大火勢の炎の伝統を後世につないでいきたい」と意気込んでいる。
スーパー大火勢は1995年から続く夏の大型イベント。例年8月上旬に行われ、高さ20メートルの燃え盛る巨大たいまつを若衆らが豪快に振り回すのが見どころ。町内外から5万人以上が訪れる。
新型コロナ禍により、2020、21年開催を中止。昨年は密を避けるため、例年より1カ月遅い9月に規模を縮小して開催した。今年も新型コロナ感染防止、熱中症対策などを考慮し9月開催に決定した。
今年は大火勢の種火となる「悠久の炎」を運ぶたいまつ行列を行う。若衆ら約60人が火のついたたいまつを手に、県こども家族館から会場まで約350メートルを練り歩く。コロナの感染症法上の位置付けが「5類」に移行したことなどを受け、飲食販売の店舗数を昨年の5店舗から約15店舗に拡大。会場内での食べ歩きをできるようにする。
午後4時開場。ヨサコイや太鼓演奏の後、同7時半ごろからたいまつ行列が始まる。同8時に巨大たいまつへ点火し、同8時半から花火が打ち上がる。
入場はチケット制(1万3千人)。入場券(1050円)やイベントを間近で鑑賞できるプレミアム席券(3150円)、駐車券の一般販売は、専用サイトで9月1日から受け付ける。
委員長は「少しずつだが例年の大火勢の形に戻ってきている。来場者に来て良かったと満足してもらえるようイベントを盛り上げたい」と話している。
イベントに関する問い合わせは実行委=電話0770(77)9111。
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