主に太平洋側の暖かい海に生息する“変色するイカ”が、福井県坂井市三国町の越前松島水族館で展示されている。名前はハナイカで、同館によると、日本海では山陰地方で発見された記録があるものの、「北陸の福井で見られるのは、極めて珍しい」としている。
ハナイカはコウイカの一種で、10本の腕のうち2本を使って砂の上を這ったり泳いだりして移動する。茶色っぽい地味な色から黄色や赤色の華やかな色に変化することから、この名が付いた。今回発見されたのは体長約6センチほど。
6月21日に高浜町の地元漁師が定置網に引っかかっているのを確認した。その後同館が引き取り、館内の「おさかな館」で展示を始めた。
変色する理由について担当者は「興奮した時などに見える現象」と説明。「色の変化を楽しみながら見てもらいたい」と話している。
ハナイカの寿命は約1年ほど。同館はもう少しで寿命を迎える可能性があり、早めの来館を呼び掛けている。
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