徳川家康ゆかりの史跡に設置された標柱とのぼり旗=美浜町久々子

 福井県美浜町若狭国吉城歴史資料館はこのほど、町内に残る徳川家康ゆかりの史跡3カ所に標柱やのぼり旗を設置した。NHK大河ドラマ「どうする家康」の放映に合わせたPR活動の一環で、大野館長は「国吉城跡と合わせて史跡にも訪れてほしい」と期待している。

 1570(元亀元)年、国吉城は越前朝倉氏攻めの本陣として使われ、織田信長が豊臣秀吉や家康を率いて入城したとされる。

 標柱は耐久性の強い金属製で高さ125センチ。各史跡の歴史の説明などが書かれている。国吉城主・粟屋勝久の墓(佐柿)、徳川家康陣跡(久々子)、土井山砦(とりで)跡(郷市)に設置した。のぼり旗は徳川家康陣跡と土井山砦跡に置き、家康ゆかりの地であることを伝えている。

 大野館長は「町内の伝承や言い伝えが風化することなく未来に残っていけば」と話していた。

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