• 休耕田を白色の葉で彩るハンゲショウ=29日、高浜町中津海
  • 葉が白く色づいたハンゲショウ=29日、美浜町佐柿
休耕田を白色の葉で彩るハンゲショウ=29日、高浜町中津海

 福井県高浜町中津海の休耕田と美浜町若狭国吉城歴史資料館周辺でハンゲショウの葉が白く華やかに色づいている。梅雨で蒸し暑い日が続く中、風に揺られ、深緑とのコントラストが清涼感を漂わせている。

 ハンゲショウは湿地や水辺に自生するドクダミ科の多年草。夏至から11日目の「半夏生」と同じ頃に葉が白くなることから名前が付いたとされ、白く小さな花を穂状に咲かせる。

 高浜町中津海では、休耕田約千平方メートルで1万本以上が見頃を迎えている。地元住民らが15年ほど前から管理しており、今年は22日ごろから色づき始めた。手入れする男性は「ハンゲショウが群生する癒やしの広場をじっくりと観察して」と期待していた。

 若狭国吉城歴史資料館では西側の敷地約4千平方メートルや入り口付近に群生。29日は5割程度が色づき、今週末に見頃となりそう。7月23日までは、ハンゲショウのイラストが施された期間限定の御城朱印を1枚税込み300円で販売している。館長は「いよいよ夏を迎えるなと感じる。暑さ対策をして見に来てほしい」と話していた。

 御城朱印の問い合わせは若狭国吉城歴史資料館=電話0770(32)0050。

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