国内のマダイ養殖最北端の福井県敦賀市西浦地区で「敦賀真鯛(まだい)」の入荷作業が7月3日、始まった。漁師たちは和歌山県からトラックで運ばれてきたマダイの稚魚を敦賀湾内に設けられたいけすに次々と放っていった。作業は6日まで続く。
同湾では約40年前からマダイの養殖をしており、2018年に「敦賀真鯛」と名付けてブランド化した。身の締まりや脂の乗り、味の良さなど高い品質が特徴とされる。
今季は和歌山県の近畿大水産養殖種苗センターから体長8センチほどに育った稚魚約5万4千匹が入荷。初日は同市手で漁師らがトラックから海中の大きな網に稚魚を移し、いけすまで漁船でえい航し約1万6千匹を放った。
稚魚は約1年半後に体長40センチほどに成長し、県内を中心に出荷する。漁師は「今年のマダイは餌の食いつきがいい。立派に成長することを願っている」と日焼けした顔をほころばせた。
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