俳聖・松尾芭蕉が「奥の細道」の旅の最後に杖(つえ)と笠を残していった「杖措(お)きの地」、福井県敦賀市で10月29日、つるが芭蕉紀行第20回全国俳句大会(福井新聞社協賛)が開かれる。芭蕉の足跡をたどる吟行は4年ぶりの開催となる。7月30日まで、参加者と事前投句を募っている。
敦賀俳句作家協会が主催。俳句大会は芭蕉の杖跡をたどり、名月に思いを巡らせ、市民や愛好家に交流してもらおうと毎年開催している。コロナ禍の影響で吟行や俳句大会の中止が続いていた。
今年は全国俳句大会20周年を記念し、北陸新幹線敦賀開業150日前イベントとして行われる。
事前投句は「月」か季節に合わせて思い思いに詠む「当季雑詠」。2句1組で何組でも投句できる。所定の投句用紙と応募票に必要事項を記入し、現金書留か郵便小為替を利用する。当日の大会や吟行の参加有無も記入する。
大会当日は午前10時から、気比神宮や資料館「人道の港敦賀ムゼウム」を巡る吟行がある。午後2時からは市プラザ萬象で県現代俳句協会の中内亮玄会長が「俳句のワンポイント」と題して講演。投句の入賞発表や選評などもある。
問い合わせは大会実行委事務局(中者正機会長)=電話0770(23)1482。
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