鈴なりに実ったビワ=6日、おおい町大島

 福井県おおい町大島で特産のビワの収穫が最盛期を迎え、鈴なりの実が小浜湾に面する山をオレンジに染めている。

 水はけの良い斜面で育つ大島のビワは、大粒でみずみずしく、甘みの強さが特長。地区の10軒で生産組合をつくっているほか、自家用で育てている家も多いという。

 組合長の自宅裏には約50本があり、妻と収穫。傷が付かないよう実は直接触らず、茎を丁寧に摘み取る。組合長は「昔は敦賀や舞鶴まで手こぎ舟で売りに行ったと聞いている。高齢化で栽培する人は減ったが、大島のビワを守り、継承していきたい」と話す。

 収穫は6月末まで続き、町内の道の駅「うみんぴあ大飯」などに出荷している。

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