福井県おおい町は、電動キックボードのシェアリングサービスの実証実験を7月中旬から始める。同町成海のうみんぴあ大飯エリア内の観光施設やホテル、量販店をつなぐ交通手段として周遊性の向上を図るのが狙い。来年2月末までの実験結果を基に、運用方法や本格運用の時期を検討していく。
電動キックボードは現在、原動機付き自転車に分類されているが、7月の道路交通法改正により運転可能な年齢を16歳以上、運転免許は不要となり自転車と同様の扱いとなる。この規制緩和に合わせ、実証実験を開始する。
実験は、歩行者の安全を考慮し、うみんぴあ大飯エリア内の車道のみに限定して行う。道の駅「うみんぴあ大飯」、複合商業施設「SEE SEA PARK(シーシーパーク)」、ホテルうみんぴあに3台ずつ電動キックボードを設置し貸し出す。使用料は10分ごとに100円、アプリで貸し出しや精算を行う。電動キックボードのシェアリングサービス大手(東京)に業務を委託する。
将来的には町内の他エリアでも運用を目指す。町担当者は「利用者の反応を見ながら運用を検討していきたい。町内の2次交通の確保につながれば」と話している。
電動キックボードを巡っては、県内では三方五湖エリアで湖畔を巡るガイドツアーが行われているほか、あわら市が4月から、市内3拠点に電動自転車と電動キックボードを配備し、レンタサイクル事業として実証実験を始めている。
(※福井新聞社提供。無断転載を禁止します。記事に関するお問い合わせは福井新聞社へ。)