恩返しライブで若狭町をほかほかに―。吉本興業の福井県住みます芸人、飯めしあがれこにおさん（３４）が４月１６日、同町では初となる単独ライブを開く。同町に移住し１年以上がたち「お裾分けをくれたり応援してくれたりと、温かく迎えてくれた」と笑顔。当日は時事と地域ネタを織り交ぜた漫談を中心に、おなじみのご飯ネタなどを披露するという。こにおさんは「極上のネタを披露し、お客さんを満腹にする」と意気込む。
こにおさんは２０２１年１１月、同町伊良積の古民家に移住し、渡辺英朗町長から「若狭町応援芸人」に委嘱された。交流サイト（ＳＮＳ）を通じて、写真や動画で嶺南をＰＲする「まんふくスマホ旅」を展開。吉本興業のＢＳ放送局「ＢＳよしもと」では月に１度、福井の名所などを紹介してきた。県内各地のイベント司会もこなしてきた。
町内のイベントなどでネタを披露する傍ら、移住当初から続けてきた住民との会話も大切にする。昨年９月、渡辺町長とコンビを組んで挑んだ「Ｍ―１グランプリ」の１回戦突破から認知度が上がり、「よく集落に来てくれた」「困ったら何でも言って」などと、さらに声をかけてくれるようになった。「情に厚い人が多い。コメ（米）ディアンらしく、笑いでお返ししたい」と思うようになった。
自身４度目となる単独ライブは「わかさめし」と題し、町パレア若狭で開く。今回は初めて漫談に重点を置くといい、普段福井県や若狭町について考えていることを笑いを交えてしゃべる。事前に撮影した５分程度の動画も挟み、約１時間半楽しんでもらう予定だ。吉本興業所属の芸人による前、中説もあるという。
「喜んでもらえるように」とチケットは手売りしている。同町を中心に好調な売れ行きで、嶺北や東京、大阪の人にも売れる人気ぶりという。こにおさんは「満席にして地域を盛り上げたい」と話していた。
ライブは午後２時開演。全席自由で前売り券は２千円（当日２５００円）。チケットは電話やメール、ウェブで購入できる。問い合わせ、申し込みは町観光商工課＝電話０７７０（４５）９１１１、またはこにおさん＝メール４１６ｗａｋａｓａ＠ｇｍａｉｌ．ｃｏｍ
（※福井新聞社提供。無断転載を禁止します。記事に関するお問い合わせは福井新聞社へ。）
