収穫が最盛期を迎えている黒河マナ=23日、敦賀市山

 福井県敦賀市山で100年以上栽培されている伝統の春野菜「黒河マナ」の収穫が最盛期を迎えている。今年は例年より収穫量は少なめだが質は上々。23日は生産者が摘み取り作業に追われていた。収穫は4月中旬まで続く。

 アブラナ科の葉物野菜で、優しい甘味とほろ苦さが特徴。葉と茎はおひたしや漬物に、花は天ぷらにするとおいしいという。「黒河マナ山村伝承栽培倶楽部(くらぶ)」の会員7人が約50アールの畑で育てている。

 23日は増田会長が高さ30センチほどのマナが一面に育った畑で、ポキッポキッと音を立てながら手際よく摘み取っていた。「いろいろな調理法で家族みんなで味わってほしい」と期待していた。

 同市三島町2丁目のJA直売所「旬・ときめき広場」や同市砂流の市農産物直売所「ふるさと夢市場」で販売される。

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