福井県小浜市内外海地区で、養殖ワカメの収穫がピークを迎えている。数センチほどの大きさだった種苗が、3カ月間で人の背丈ほどにまで成長。生産者が刈り取りや芯抜き作業に追われている。
同地区はワカメ養殖が盛んで、志積、矢代、田烏などで行われている。矢代で養殖している民宿経営の栗駒正一さんは昨年12月にワカメを種付け、今年2月から収穫している。
19日は、栗駒さんと種付けを手伝った知人3人が船で約500メートル沖合に移動。水深約2メートルに設置されたロープを引き揚げると、長さ2メートルほどに成長した茶色いワカメが姿を見せた。栗駒さんらはワカメの根元を鎌で丁寧に切り取り、次々とかごに入れていった。今冬は少雪の影響で海水温がやや高く、例年より成長が遅れ気味だったが「育ち具合はばっちり」と栗駒さん。30分ほどで約6キロを収穫した。
陸地に戻りワカメの芯抜きを行った後、しゃぶしゃぶにして味わった。栗駒さんは「しゃぶしゃぶやみそ汁などおいしい食べ方がたくさん。ぜひ食べてみて」と話している。
収穫は3月下旬まで続く。芯抜きしたワカメは、県漁連小浜支所を通じて市内外のスーパーなどに出荷される。
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