わかさいくるを駆け抜けた(左から)三浦さん、難波さん、坂地さん=14日、高浜町事代

 日本縦断中の20代サイクリスト2人とサイクルスポーツ界のレジェンド、三浦恭資さん(62)さんが3月13~15日、福井県嶺南地域を訪れ、6市町を結ぶ若狭湾サイクリングルート(愛称・わかさいくる)を駆け抜けた。3人は「お世辞抜きで国内でトップクラスに良かった」と声をそろえた。

 縦断中の2人は難波遥さん(23)と坂地航汰さん(26)。ともに起業家でそれぞれ代表取締役といい、事業の質を高めることなどを目的に昨年10月に北海道を出発した。普段は別々で行動し、イベントなどがあると2人で走るという。

 現役女子大生の難波さんは、「ミスユニバーシティ2020日本大会」でグランプリを獲得し影響力がある。業界では「キング」と呼ばれ五輪出場経験のある三浦さんも招き、わかさいくるをPRしようと若狭湾サイクリングルート推進協議会が企画した。

 20代の2人は13日に滋賀県から若狭町の熊川宿へ入った。14日に三浦さんが合流し、地元のサイクリストや県などの案内で、三方五湖や若狭湾沿いを走ったほか、飲食店に立ち寄り地元食材を使った食に舌鼓を打っていた。「景色が良い」「湖によって表情が異なり魅力的」「車が少なくて良い」などと褒めた。

 一方で課題も見つかったとし、三浦さんは「ガイドがいないと2回目は走れないと思う。看板の整備が必要」「まだ認知度が低い」などと話していた。同協議会は意見を基に「今後さらなるPRや情報発信に努める」とした。

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