JR小浜線の利用促進に向け、福井県美方高の生徒がカプセル玩具販売機「ガチャガチャ」で行き先を決める「小浜線ガチャ旅」を企画した。3月中に4回実施し、16日分はまだ定員に余裕がある。生徒らは「多くの人が小浜線について知って乗るきっかけになれば」と期待している。
通学で利用する高校生に同線の活性化に取り組んでもらう小浜線利用促進協議会の小浜線ムーブメント事業の一環。嶺南6校の生徒は本年度、学校ごとに活性化のための「小浜線マイルール」を策定し、実践している。
美方高のマイルールは「新しい風であなたの旅に追い風を」。1年生5人がガチャ旅の実施に向け、昨年9月から準備してきた。
出発は午前11時18分敦賀駅発の東舞鶴行きか、同11時57分小浜駅発の敦賀行きで定員は各30人。ガチャガチャから出る紙に、敦賀、美浜、三方、上中、小浜、若狭本郷、若狭和田駅から目的地一つと、指定の店や場所での飲食、写真撮影などのミッションが書かれている。達成すると嶺南6市町特産品セットなどが当たる抽選に参加できる。
ポスターやチラシなどのデザインは敦賀気比高の生徒が作成した。12日の1回目には定員いっぱいが参加した。19、21日も行うが定員に達している。中心になって準備を進めてきた美方高1年の生徒は「ガチャ旅を通し、嶺南のお店や観光地、魅力も県内外の人に知ってほしい」と願っていた。
参加無料で、出発駅―目的地の駅の往復乗車券がもらえる。問い合わせは県嶺南振興局二州企画振興室=電話0770(22)0162。
(※福井新聞社提供。無断転載を禁止します。記事に関するお問い合わせは福井新聞社へ。)