生まれ育った故郷で結婚式を挙げ、地域とのつながりを深めようと福井県若狭町の「ユミカツラミュージアム」で3月4日、「第1回ふるさとウェディング」が行われた。今後5年かけて県内全17市町の代表的スポットで開催する。
コロナ禍で入籍しても式を挙げないケースが増えていることなどから全日本ブライダル協会県支部が企画。多くの人に晴れ姿を披露し、結婚式の良さを再認識してもらう狙いもある。同支部設立15周年記念として実施し、渡辺英朗町長が司式者(ミニスター)を務め、約40人が見守った。
同町出身で敦賀市在住の新郎と愛媛県出身の新婦が、婚姻届の署名など法律上の手続きを重視する「シビルウェディング」に臨み、結婚誓約書の朗読や署名、指輪の交換の後、渡辺町長が「若狭町を好きになって、これからの人生を楽しんでほしい」と祝辞を述べた。最後に2人が婚姻届にサインした。
2人は親戚の紹介で企画に応募した。「コロナの影響で入籍はするが式はやらない予定だった。私たちを見て式を挙げたいと思う人がいればうれしい」と話していた。
同支部では県内で婚姻届を提出しているカップルを対象に「ふるさとウェディング」の参加を募っている。問い合わせは同支部=電話0776(97)6110。