福井県若狭町の熊川宿で活躍するマスコットキャラクター「クマ川さん」の着ぐるみが完成した。かわいらしい見た目を武器に、今後イベントなどで観光客の心をつかむ。
クマ川さんは同宿内の熊川郵便局長、石田智也さんが20年以上前に考案した。黄色いツキノワグマで胸には模様があり、「ヒグマとの相撲でけがをした」ため腰にコルセットを巻いている設定だ。通常はサバを手にしており、同宿が鯖街道の宿場町として栄えたことにちなんでいる。
当初は非公認だったが、同郵便局でポストカードを制作するなど認知が広がると、2014年に正式なマスコットとなった。グッズも展開され、今ではキーホルダーなどもあるという。
地域の“愛されキャラ”の認知度を高めようと、昨年秋から企画を進めてきた。17日に町役場で初お披露目され、石田さんや職員らが出来栄えを確認していた。
着ぐるみは同町熊川のまちづくり会社「クマツグ」が管理し、熊川マルシェなどで活用。着脱可能なマウンテンパーカーや帽子などもあり、今夏オープン予定のキャンプ場のPRも担うという。石田さんは「誘客につながればうれしい」と話した。
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