福井県小浜市の地域課題解決に取り組んでいる関西大4年の立田さんが、学生による無料の落語寄席を3月4日、市まちの駅・旭座で企画、開催する。大学卒業を控え、小浜での2年間の活動の集大成となるイベントに「落語を見たことがない人にも気軽に楽しんでほしい」と来場を呼びかけている。
立田さんは市が2021年度からスタートした県内外学生と展開する事業「小浜Rキャンプ」に同年度から参加。市民と交流しながら地域課題解決に取り組んできた。大学で落語研究会に所属した経験を生かし、市内に伝わる伝説を題材に落語を創作、披露したり、放生祭に三味線の弾き手として参加したりしてきた。
小浜市はNHK連続テレビ小説「ちりとてちん」の舞台となり、落語とつながりがあることから「落語で何かできれば、とずっと思っていた」と立田さん。プロの落語家を呼ぶことも考えたが、落語をより身近に感じてもらい敷居を下げようと、学生による入場無料の寄席とした。
出演は落研の後輩に依頼。1、2年生の4人が落語、1組が漫才を披露する予定で、立田さんは準備や当日の司会を担当する。
立田さんはRキャンプを振り返り「地域の人と打ち解けられるか不安だったけど、イベントのチラシを快く店に置いてくれるとか、温かい人が多い」と感謝。「たくさんの人に見に来て笑ってもらい、落語にもっと興味を持ってもらえたら」と話している。
寄席は午後2時開演予定。入退場自由。
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