• 【敦賀湾を望む】敦賀市街地や日本海が望める新幹線ホーム。「北陸のハワイ」水島も見えた
  • 【浮遊感】北前船の帆をイメージしたコンコースの天井=16日、敦賀市木ノ芽町の北陸新幹線敦賀駅
  • 【船乗り気分】船をモチーフにした待合室。新幹線ホームの床は甲板風に木調タイルで仕上げる
【敦賀湾を望む】敦賀市街地や日本海が望める新幹線ホーム。「北陸のハワイ」水島も見えた

 2024年春に開業する北陸新幹線敦賀駅(福井県敦賀市木ノ芽町)の駅舎内部が2月16日、報道機関に公開された。海を望める新幹線ホームや、北前船の帆をイメージした乗り換えコンコースの天井など「敦賀らしさを詰め込んだ」駅の整備が着々と進んでいる。

 乗降客を迎え、送り出す3階の新幹線ホームは船をモチーフにした待合室があり、床には船の甲板風の木彫タイルを敷き詰めた。ホーム中央付近は一面ガラス張りで敦賀湾を望める。この日は「北陸のハワイ」と呼ばれる無人島・水島まで見渡すことができた。

 2階乗り換えコンコースは改札が19通路あり、整備新幹線の駅では最多となる。江戸時代に北前船の寄港地として栄えたことから、天井全体に白い幕を張り、帆をイメージした浮遊感のあるデザインとなっている。国の登録有形文化財、敦賀赤レンガ倉庫にちなみ、れんが調の壁も一部整備。12本の柱には敦賀まつりの山車を彩る水引幕のガラスパネルを展示することになっている。1階には在来線特急ホームを整備する。

 鉄道建設・運輸施設整備支援機構の阿部祐介・敦賀鉄道建築建設所長は「駅舎の大空間に敦賀らしさを詰め込んでおり、市民には『おらが駅』と思ってもらいたい。乗降客には敦賀を感じ、足を運んでもらって観光にも寄与できたらと思っている」と話した。建築工事の進ちょく率は83%(1月末現在)で、今秋に完成する予定。

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