福井県小浜市の県栽培漁業センターでふ化、育成された稚アユの出荷が2月9日、始まった。今月中に、県内の漁協などへ計約130万匹を送り出す。
稚アユは、県内水面総合センター(福井市)で県内産アユから採卵し、県栽培漁業センターに移動させ昨年10月にふ化。海水を入れた大型水槽で育ててきた。冬の間に極端な水温低下が少なく、順調に生育したという。
この日は同センターの職員ら15人ほどが作業し、日野川漁協に約28万匹を出荷した。出荷サイズ(重さ約0・5グラム、体長約5センチ)の稚アユを選別するため、大型水槽から網を張った別の水槽に一度移し、バケツに入れてトラックの水槽に次々と運んでいった。
同漁協にはさらに約22万匹運ぶほか、九頭竜川中部漁協に約50万匹、県内水面総合センターに約30万匹を出荷する。各出荷先で重さ約6グラム、体長約12センチまで育てられ、県内河川には4~5月ごろ放流される。
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