自宅のお風呂を“美肌湯”に-。福井県小浜市食文化館内の温浴施設「濱の湯」で人気のアマモエキスを配合した「海草風呂」を自宅で楽しめる入浴剤が、このほど商品化された。若狭地域に古くから伝わる人魚に関する伝説にちなみ、ミネラルや美肌成分を多く含んだ同施設独自の湯で、利用客からの長年の要望に応えた。
海草風呂は、2003年の同施設開業時、運営するイワシタ物産(福井市)が化粧品原料メーカーと開発した。若狭で生まれ人魚の肉を食べて800歳まで若々しいまま生きたという八百比丘尼(はっぴゃくびくに)の伝説にちなみ、人魚のモデルともいわれるジュゴンの餌となる海草アマモのエキスを配合し、鮮やかな緑色が特徴。
アマモは水質浄化作用を持ち、エキスは保湿やくすみ改善効果があるとされ、スキンケア商品にも使われている。海草風呂に入った利用客からは「肌が潤う」「すべすべする」と評判という。家庭で再現できる入浴剤の販売を求める声も多く、以前から商品化を検討しており、メーカーの製造体制が整ったことなどから商品化が実現した。
濱の湯の店長は「濱の湯でしか入れないお湯を、この機会に家庭で試してほしい」と話している。1袋500グラム入り(20回分)、1650円。濱の湯かネットショップで購入できる。
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