福井県小浜市国富地区に国の特別天然記念物コウノトリのペアが飛来し、今月に入ってからは区内の人工巣塔周辺にとどまっている。巣塔上で交尾する様子もみられ、区民は3年連続のひな誕生を期待している。
地区住民でつくる「コウノトリの郷づくり推進会」によると、2羽は足輪から2018年に兵庫県養父市で生まれた雄「誠(まこと)」と、同年に島根県雲南市で生まれた雌「はるか」とみられる。2羽は21年に同地区で57年ぶりのひなを3羽誕生させ、昨年も4羽を同じ巣塔で産み育てている。
ペアは1月29日に区内に飛来しているのが確認され、今月からは巣塔で時折、羽を休めたり交尾する様子も目撃された。巣塔周辺にとどまっているとみられる。
巣作りの様子はまだみられないが、同会では「春先の繁殖へ向け準備が整いつつあるのではないか。3年連続のひな誕生が期待でき見守っていきたい」と話している。
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