「ふるさと美浜元気プロジェクト」に取り組み、探究内容を発表する児童たち=19日、美浜町生涯学習センターなびあす

 地域活性化に貢献する団体の取り組みを、福井新聞など地方新聞46紙と共同通信が表彰する「第13回地域再生大賞~創ろう新時代、希望掲げて」の各賞が1月28日発表された。東海・北陸ブロック賞に、福井県美浜町3小学校が協働して地域探究に取り組み、町や町民に提言する「ふるさと美浜元気プロジェクト」が選ばれた。

 同プロジェクトは美浜西、美浜中央、美浜東の町内3小学校の3~6年生が美浜町を対象に学年ごとの共通探究テーマを定め、協働して地域を調査してまとめる合同探究プログラム。児童の調査内容や課題解決のアイデアを町や町民に発信・提言している。

 児童が主体となった活動は、地域の大人たちが改めてふるさとに目を向けるきっかけとなっているとして、選考会では「子どもたちの地域への関心と愛着を生んでいる」との評価と合わせて「地元のお店や職業に誇りをつくり出している」「地元の大人たちも元気づけた」と称賛された。

 プロジェクトに取り組む児童らは、オンライン会議アプリ「ZOOM」も活用して活動。1月に開いた発表会「ふるさと美浜元気フォーラム」では、地元中学、高校、福井大の生徒、学生も参画。3小学校の「ヨコのつながり」が起点になって「タテのつながり」も生むなど、地域探究の広がりにつながっている。

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