船の水槽に移されるアカアマダイの稚魚=19日、おおい町大島

 福井県産アカアマダイ「若狭ぐじ」の最大産地おおい町の大島漁協は1月19日、同町大島沖合で稚魚約2600匹を放流した。3年ほどで漁獲できる大きさに育ち、ブランド魚として売り出される。

 若狭ぐじは、若狭湾で水揚げされた500グラム以上のアカアマダイ。800グラム以上などの規格を満たしたものは、最上級ブランド「極」に認定される。

 県内の2020年のアカアマダイの漁獲量は69トンで、約半分は同町の水揚げ。ただ漁獲量は少しずつ減っており、同漁協では漁の持続性を高めようと20年度から稚魚の放流を行っている。今回で3回目。

 稚魚は山口県産で5~7センチ。成魚と似たピンク色で、船の水槽に手早く移されると時折ぴちぴちと跳ね元気に泳いでいた。今後事業効果を検証するため、千匹はピンセットで一部のヒレを抜き取りマーキングして放流した。

 この日はほかに、敦賀市で約千匹、高浜町で約2300匹が放流された。

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