美浜町内の空に架かる二重の虹=19日、同町郷市(長島昌徳撮影)

 1月19日午後3時20分ごろ、福井県美浜町内の東の空に二重の虹が架かった。一定の条件下でしか見られない珍しい現象で、幸運をもたらすといわれる。気づいた住民らはスマートフォンを向け、幻想的な風景を収めていた。

 福井市自然史博物館分館セーレンプラネットによると、くっきりとみえる内側は「主虹」、薄い外側は「副虹」と呼ばれる。虹は空気中の水滴が太陽光を反射して見える現象。副虹は水滴内で2度反射することでまれに起こるとされ、色の並びは主虹と逆になるという。

 太陽の角度や水滴の大きさなど、条件が重ならないと見られないとされる。美浜の空では10分ほどで副虹がぼやけ、その後主虹も消えていった。

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