義を重んじた戦国武将として人気が高い福井県敦賀城主、大谷吉継の魅力を紹介する講演会「吉継カフェ」が21日、敦賀市きらめきみなと館で開かれる。同市立博物館が2013年度から開いており、今回が節目の第20回。担当学芸員は「吉継研究の最前線を聞きにきてほしい」と期待している。
吉継は石田三成らとともに豊臣秀吉に仕えた武将。1589(天正17)年から1600(慶長5)年の関ケ原の戦いで亡くなるまで、敦賀の地を治めた。
カフェは2014年3月に初開催。13~17年度に同館の館長だった、吉継研究の第一人者として知られる外岡(とのおか)慎一郎奈良大教授が講師を務めてきた。
今回、外岡教授は「吉継年表ガ更新サレマシタ」と題し講演。交通の要衝である敦賀の支配を任された知将、友情に殉じた勇将など一般的に知られる側面以外の、研究により見えてきた事績や武将としての活躍などについて詳しく話す。
19回までで延べ約千人が参加。県外からも多くの吉継ファンが集ってきた。坂東佳子学芸員は「深い吉継像を知ることができるので、ぜひお越しください」と呼びかけていた。
午後1時半からで、先着100人。申し込み不要。参加無料。問い合わせは同館=電話0770(25)7033。
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