• 玄関先の柱などを棒でたたき無病息災などを願う子どもたち=7日、小浜市新保
  • 玄関先の柱などを棒でたたき無病息災などを願う子どもたち=7日、小浜市新保
玄関先の柱などを棒でたたき無病息災などを願う子どもたち=7日、小浜市新保

 無病息災や五穀豊穣などを願い、子どもたちが集落を回る伝統行事「戸祝い」が1月7日、福井県小浜市新保で行われた。祝い言葉を歌いながら、家の軒先を棒でたたき笑顔で福を届けた。

 戸祝いは若狭地方で行われ、小正月ごろに営まれている。国選択無形民俗文化財にも選ばれている。

 新保では小学2~6年の男女6人が参加。雪が残る集落内を、子どもたちは「まんめでとうあん」「といわいましょか~」など独特の祝い言葉を歌いながら2時間半ほどかけ約35軒を回った。

 子どもたちは「謹賀新年」の文字や、ツル、カメなど縁起の良い絵を自ら書き込んだ長さ約20センチの松の木の棒を手にし、各家の軒先の柱などをコツンとたたいた。全員がたたき終わると、住人から「ご苦労さま」とねぎらいの言葉を受け、お年玉やお菓子をもらっていた。

 小浜美郷小6年の児童は「今年で(戸祝い参加は)最後だから頑張って回りたい。今年1年、集落の皆さんが平和であってほしい」と話していた。

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