福井県ゆかりの刀剣を中心に紹介する「刀剣資料公開展~郷土の刀剣と安田コレクション~」が敦賀市立博物館で開かれている。来年2月23日まで3期に分けて計48点を展示。1月4日までの1期では「越前康継と下坂鍛冶」と題し、美しい刀や脇差しなど14点が並んでいる。
越前康継は滋賀県出身の刀工。初代と2代目は江戸幕府と福井藩に仕えた。下坂鍛冶は康継とともに活動していた刀工集団を指す。
脇差し「越前國住康継」は初代が作った「獅子貞宗」の写し。刃長は約40センチで、もろ刃の剣に龍が巻き付き、剣の先を飲み込もうとしている図柄「倶利伽羅」が彫り込まれている。
剣「康継入道於武州江戸作之 寛永二十年五月吉」は2代目の最晩年の作で市指定文化財。下坂鍛冶のメンバーが作ったやりなどもある。
1月5~31日は2期「敦賀の古刀と若狭路の刀工」、2月1~23日の3期は2013年に市内の刀剣愛好家の遺族から寄贈を受けた「安田コレクション」から展示する。12月29日~1月3日は休館。
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